足の親指の爪を潰して半年

12月

去年の12月頭のことです.

利右衛門さんの梅酒

を買いました.一升瓶で梅酒だうひゃぁーーって喜んでいたのもつかの間.

高さ1mくらいの場所から一升瓶を右足の親指に垂直投下.完全に足の爪を潰してしまう事件が発生.深夜に急患として駆け込む.

せっかく理系なのでそのエネルギーを計算すると,一升瓶の重さが大体3kgを1mの高さから落下させたときのエネルギーは

E=mah=9.8(m/s^2) * 3(kg) * 1(m) = 30J

30Jって,しょぼいですね… 衝撃力はどうでしょう?

今回の私が受けた力は30Nに相当します.衝撃力はその力を受けた時間に反比例するらしいので,運悪く今回当てた爪は人間の持つ爪の中でもっとも硬いわけですから,かなり短かったはずです.調べてみると衝撃印加時間はコンクリで0.01〜0.001程度(物体の重さと硬度による)みたいですから,今回は0.01としましょう.すると,衝撃力は

Imp= 30N / 0.01 = 3000

単位とかよくわからないですけど,まぁ3tくらい?

痛み止めのおかげで痛みは何とか我慢できるものの,まともに歩けず.冬なのにサンダルという意味不明な苦行を強いられる.

爪の内出血は初めは少しだったが,日を追うごとにひどく,侵食していき,最終的に爪の90%くらいまで進行して終了.爪の付け根は完全にDead.

爪の先がまだ少し生きていたが,むしろ最終的にはぐときに痛かったらやだから全部死んでほしかったです.

1月

よくよく観察するとかなり爪は瀕死であることがわかった.

当てたのは運悪く爪の付け根.内出血により爪の芽(?)が死んでいるのは明らか.

爪は完全に真っ黒.もう内出血って言うか,完全に出血状態.

サンダルで冬の長野に帰省する.地獄だった.

2月

よく見ると爪が浮いていた.

浮いている爪を見ると,爪と肉との間に凝固した血の層が出来上がっていた.

なんと指でその層を掘ることができた(!).ぶつけた瞬間かなり出血していたようだ.

全部彫ることはできなかったが,このころから爪に空気の層が見え始める.そろそろはがれるな,って思い始めました.

3月

ある日,風呂上りに爪をマッサージしていると

めりっ…とな

痛みはありませんでした.ただやはりまだ生きていた爪の部分がちょっと痛んだ感じです.

そしてこれが衝撃の爪の裏.

血の塊っていうか,完全に血が石化していました.かなーり重度だったようです.

そしてはげた後の指.

ちょっと変ですが,まぁ3分の1くらい生えてたので歩いたりするのには支障はありませんでした.ただ,走ったりすると先が当たって痛みました.今でもちょっと痛いです.

指を潰したとき,どこにもこういった「やっちゃったでも日記にしちゃう系」Blogがなくて不安な思いをしました.もし日本のどこかの爪潰しちゃった人がこれを見て安心してくれる事を願います.

爪は潰しても,また生えてきますよ.形がちょっと変ですけど.