ビッグマウスの夢


スキーをしていた.

吹雪いた.

平屋の歴史ある家屋に逃げ込むと薄暗かった.

しばらく進んでいく途中ふすまをいくつも開けていった.すると突然障子の向こうで光るものが見えた.誰かが「向こうになにかいるぞ・・・」といったのでみんな立ち止まった.よく見ると化け物が映っていたようだ.

誰かが追いかけてきた.障子を開けないといけない.

ビッグマウスという化け物がいるらしい.ビッグマウスが碁盤の目のように規則正しく寝そべっていた.この中に数匹本物のビッグマウスがいるらしい.

ビッグマウスは腹が全部口で牙も鋭く人も丸呑みにするというか貪る危ないやつだ.

俺は浜辺をひとつづつ確認して歩いた.オットセイが混じっていた.

誰かがビッグマウスに食われた.体が半分なくなっていた.俺もなくなっていた.

また平屋の歴史ある家屋に逃げ込んだ.また障子の向こうに影が移った.

今度は天井から足音がする.天井の足音からみんな逃げた.

家に帰るとまたスキーに行く準備をしていた.

「またいくの?」と母親に聞かれた.俺は「うん」と答えた.

ちょっとホラーチックだった気がします.